就職面接で結果が出ない学生とは、どのような学生なのでしょうか?面接官目線で見るとその特徴が見えてきます。学生の特徴を把握して不必要な減点を減らし、自信を持って面接に臨むには・・・。
『全然ダメなわけではないが、なかなか結果に繋がらない「学生」の典型的パターン』についてお話していきます。
まず今回は、特に面接において、深堀り質問されることに弱い学生についてです。
目次
深堀されると、頭が真っ白に!
就職活動の面接にて訊かれる内容は、多種多様というわけではありません。
そのため、志望動機、自己PR、学生時代に打ち込んだこと等を「準備してきた通りに語る」というところまでは、ほとんどの学生(全体の8割程度)ができます。
しかし、当然ですが、語った内容については面接官から深堀り質問があります。実は、この深堀り質問にどこまで対応できるかが評価の大きな分かれ目になるのです。
特に、差が出やすいのは、学生時代に打ち込んだことに対する深堀り質問です。
以下に具体例を挙げます。
学生時代に打ち込んだことに対する深堀質問の例
「何を目標にどんな工夫をしましたか?」
「どうして部活(研究・バイト等)に熱中したのですか?」
「どんな気づきがありましたか?」
「取り組むにあたって参考にした事例などはありましたか?」
このように、打ち込んだことに対する深堀り質問は、「何を契機に、どう考え、どんな行動をしたのか」と、経験を具体的に振り返ることが必要となります。そのため「やってもいないことを語ろうとしている」あるいは「やったことを実際より遥かに盛って語ろうとしている」場合、答えの「引き出し」が自分の中にありませんので、答えられずに固まってしまうのです。
こういう学生は非常に多いです。
テクニックだけでは対応できない
面接に向けて頭の中を整理し、説明の準備をするのは大事なことです。しかし、それよりも大事なのは、話す中身を蓄積することです。中身が無いのに、テクニックだけ磨いても意味はありません。いくら流暢に話ができていたとしても、中身がスッカラカンだと無意味です。むしろ、「流暢なだけで、何を伝えたいのかサッパリ分からない」と、悪さが際立って、悪い印象だけが面接官の頭に残ってしまうかもしれません。
若干横道に逸れますが、私は常日頃から「テクニックだけで入ってしまっていいのか?」という疑問を持っています。
運よくテクニックを駆使しただけで「何とかなってしまった」場合、実体験を蓄積する習慣を持たないまま、自分の能力や実績を良さそうに誤魔化すことばかりに長けていく可能性があります。「それも1つの人生」と言われれば返す言葉はありませんが、私は好きではありません。
結局は人生のどこかで、様々な課題を誤魔化してきたツケを払うような困難に直面し、痛い目を見るのではないかと思います。
入学と同時に始まる「語るべき中身」の蓄積レース!?
「大学に入った」と安心したいというお気持ちは分かりますが、入った直後から、将来、就職面接の場で話す中身の蓄積活動が始まっている事を認識せねばなりません。
さらに言えば、中身の蓄積自体は学生時代以前の幼少期からずっと、人格形成が行われている成長過程を通して行われていると言った方が正確かもしれません。
自分から興味のある物事に打ち込み、様々な集団に入っていくことができるのであれば問題にはなりませんが、そうではない場合は今のうちから様々な経験を積むことを意識して行動していきましょう!