「学生時代にチャレンジしたことは何ですか?」と訊かれても、ほとんどの学生はそんな経験を持ちません。悩んだって無いものは仕方がないんだから現実的にできることを考えてみませんか?実は、ちょっとしたコツで乗り切れるんです。
ESや採用面接で、「あなたが学生時代にチャレンジしたことは何ですか?」というようなことがよく聞かれます。
正直なところ、「そんなのねーよ」という感じの学生が多いのではないでしょうか?
でも、答えられるようなネタがなくたって、
ESに「私は学生時代にチャレンジしたことは特にありません。」とは書けませんし、面接の場で「俺、チャレンジした経験はないっす!」とは言えませんよね。
そんな時、あなただったらどうしますか?
目次
対策①とりあえずネタを捏造する
チャレンジしたこともないことを「でっち上げる」というのはどうでしょう。
「自転車で日本一周しました!」
でも実際は旅先でレンタルサイクルに乗ってただけとか…
「学生起業してみました!」
実際は「3日で起業できる~」のような本を読んだだけだったとか…
そういうやつです。
でも、採用担当者にには学生の過去の経験って確かめようがないから、面接では意外に
「そのチャレンジにはどんな困難がありましたか?」
「その経験から得たものはありましたか?」
なんて「深掘り」されたりします。
これらを全て頭の中で処理していくと、どこかで情報の整合性がとれなくなってやり取りがしどろもどろになって・・・
「あ、こいつ怪しいな…」と思われて一発アウト!です。
なので、ものすごくリスクのある方法ですね。
対策②今からチャレンジしてみる
となると、「ちょっと今からジャングルに行って、ワニと戦ってくるわ」と、思いついたようにチャレンジをするのではどうでしょうか?
でもこれも
「どうしてチャレンジしようと思ったの?」
「どうしてそんな時期にチャレンジしたの?」
面接での「深掘り」に弱そうです。
また、就活対策という事で考えると時間的にも厳しいかもしれません。一発勝負で終わるチャレンジであればまだしも、大抵チャレンジというのはある程度の時間や努力を投入して達成を試みるものです。おそらく評価されるのも、そのような「継続的なチャレンジ」とみるべきでしょう。
そうなると、慌てて取り繕ったチャレンジをしても、あまり効果的ではありませんね。
対策③自分の過去から探す
となるとやはり、最後は自分の過去の経験から「それっぽい」ものを掘り出してくるしかないことになりますね。
「でも、特にこれといったチャレンジなんてしてないし…」と思うなら、少し質問の「捉え方」を変えてみたらいいのかもしれません。
チャレンジと聞くと、とかく「挑戦」というニュアンスが強いですが、これって名詞ですよね。名詞的な意味合いで言うと「困難」と訳す方が的確なように思います。チャレンジとは何かに取り組む中でも、より困難なことに取り組むことを指します。
なので、質問を「あなたが学生時代に経験した困難は何ですか?」に置き換えてみるとどうでしょう。
「自分にとって難しいことだったけど、挑戦してみました」なんていう経験だったら、1つや2つ出てくるのではないでしょうか?
また、チャレンジを「トライ」に置き換えてみるというのもいいかもしれません。チャレンジは名詞ですがトライは動詞です。「トライ」は「試す」ことなので少し気楽さが出てきます。
学生時代にチャレンジをしたことが無くても、トライならしたことがあるのではないでしょうか?
実際、質問の捉え方なんて採用担当者にとってはどうでもいいことです。
採用担当者が知りたいのは、あなたがその会社で活躍してくれそうな人材かどうかの判断材料になるエピソードとそのエピソードからにじみ出てくる「あなたらしさ」なのですから。
だから、どんなに小さな取り組みであったとしても、それに情熱を注いだあなたの「こだわり」をESや面接で相手にぶつけてみてください。