就活の心得 親御様向け

冗談のようなホントの話「“就活武勇伝”の罠」

今回は、就活中に学生の間を飛び回る「就活武勇伝」についてです。

広まる武勇伝

新卒採用の面接が最盛期になると、学生の間で様々な武勇伝が飛び交います。

最も有名な伝説としては、「男は黙ってサッポロビール」がありますよね。筆者も「合唱部に所属していたという話から、歌を披露してアピールする流れになった」とか、「総合格闘技経験を語る中で面接官に関節技をきめた」なんて話を聞いたことがあります。

面接の最盛期は、就活シーズンの中で就活生に最もストレスのたまる時期なので、こういう武勇伝は清涼剤として瞬く間にドンドン広まって行きます(内容にもドンドン尾ひれがつきます)。

就活武勇伝を笑い話として楽しむ分には問題ありません。しかしながら、それを真に受けてしまい、「私も何かインパクトのあることをしなければ!」と考えてしまう学生が毎年存在するのです。「そんな馬鹿な!」という冗談のようなお話ですが、万が一、そうなっていないか、念のため注意する必要があります。

武勇伝を成すには特殊な才能が必要

なぜ、武勇伝を狙うべきではないのか。その理由は、言うまでもありません。

「場の空気をかっさらう稀有な才能が無ければシラけるだけ」だからです。

テレビのバラエティ番組で、リアクション芸人が担当するような罰ゲームを一流俳優がさせられて、見ているこちらがドン引きした。という経験は無いでしょうか。面接で武勇伝を残そうとするのも、それと同じなのです。

目立つことをやろうとしても、元々のキャラと合致しておらず、引き込めるようなパワーが無いのであればシラけるだけです。

面接で歌ってアピールするケースを考えてみましょう。

いかにもメンタル的にタフそうな印象の学生が、「歌ってみる?」といわれて、「いいんですか!?」と笑顔で喜び勇んで即答し、面接官に「どうぞ」と言われるか言われないかという瞬間に「エンダァァァァァァァァァァ!」と熱唱する。これならヒットする可能性はあります。

逆に、ガチガチに緊張している人が「歌ってみる?」と聞かれて、「え~と、どうしようかな…」と迷った挙句、勇気を出して「○○を歌います」と言い、深呼吸してから歌う。こういった場合、95%は痛々しいだけです。

武勇伝と英雄・勇者はセットである!

英雄とか勇者という同世代から抜きん出た存在であるなら武勇伝を作ってくださって一向
に構いませんが、一般の学生が武勇伝を作ろうとしても痛い目をみるだけです。

地道に減点事項を無くし、素直な受け答えに終始する方が選考通過の可能性は高くなると
断言できます。

もしこの記事をお読みいただいている方の中に就活生の親御様がいらっしゃったら、面接
に臨む前のお子様の様子にご注意ください。

冗談のようなお話ですが、就活の現場では毎年実際に一定数起こっている事実です。裏を
返せば、就活が佳境に入ると学生はそれほど追い込まれるという事でもあります。

「まさか」と思われるかもしれませんが、対岸の火事ではないかもしれないと考えていた
だき、就活に臨むお子様のこういったところも意識的にチェックしてみてください。

(※ただし、選考で一芸を求める企業もありますので、その場合は見せ方等々の相談に
のってあげてくださいね)

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