就活生にとっても企業にとっても避けたい悲劇。それが「新卒ミスマッチ」。
その悲劇を回避する術は、採用担当者と就活生が“腹を割って本音で向き合う”こと!
という事で、今回は「新卒ミスマッチ」に陥らないためのアドバイスです。
目次
「新卒ミスマッチ」とは?
「新卒ミスマッチ」とは、就活生が就活時に抱いている入社志望企業での仕事内容や労働環境などに対するイメージと、実際に働き出した後に体験するギャップによって起こるミスマッチ(=ズレ)のこと。
残念ながら、そのミスマッチが原因でせっかく頑張って就活して入社した会社をわずか数カ月で退職してしまう若者が後を絶ちません。
でもこれって、就活生目線で見れば数カ月におよぶ就活の努力が無駄になってしまうことですし、企業目線で見れば新卒社員の採用にかけたコストが無駄になってしまうことですから、両者にとって絶対に避けたい事態のはずです。
「新卒ミスマッチ」の発生原因
一般に公開されている専門企業や調査機関等のデータを見ると、早期退職者の退職理由として上位に挙げられるのは、
①「労働環境」が良くなかった
②「人間関係」が自分には合わなかった
③「仕事内容」が自分のやりたいものと違った
というものです。
具体的に…
①は、「就活時に認識していた条件を超える過剰な労働時間(残業時間)だった」とか、「休日出勤が頻繁に必要だった」とか、「思い通りに休暇が取れない」とか…
②は、「ゴリゴリの体育会系のノリが合わなかった」とか、「頻繁に飲み会などがあるのが苦痛だった」とか、「上司や先輩などが威圧的で精神的に苦痛だった」とか…
③は、「やりたい仕事と180度違う仕事に耐えられなかった」とか、「全く適性のない仕事ばかりで耐えられなかった」とか…
といった感じでしょうか。
このような「新卒ミスマッチ」が発生する原因は、就活生側と企業側の双方にあります。
就活生側に考えられる原因としては、「企業や仕事内容を十分に調べきれていなかった」「採用担当者からのメッセージを正しく受け取れていなかった」「働く現実に対する認識が甘かった」などが挙げられるのではないでしょうか?
一方、企業側に考えられる原因としては、「メリットばかりではなくデメリットも含めたリアルな情報を就活生に提供することができなかった」「就活生と十分なコミュニケーションがとれていなかった」「就活生の本当の適性まで考えて採用活動をしていなかった」などが挙げられるのではないでしょうか?
「新卒ミスマッチ」の防止対策
「新卒ミスマッチ」という悲劇を引き起こさないためには、就活生と企業側(採用担当者)が“腹を割って本音で向き合う”ことが必要不可欠だと考えています。
人間も企業も、良いところもあれば悪いところもあります。お互いに自分の良いところばかりをアピールしていては、本当の姿を相手に理解してもらう事はできません。本当にお互いが納得して就活をマッチングさせるには、良いところも悪いところもさらけ出す必要があります。
すべてをさらけ出すことは、非常に勇気の要ることですが、お互いにそれを実行できない限りは「新卒ミスマッチ」は永遠になくならないのではないでしょうか?