社会人基礎力

成長を目的にしてはいけない、語源で分かるキャリアの話

語源から、キャリアがアップしないことがわかる

海外のセレブがインタビューの際に使っていて、何となくカッコいい「キャリア」という言葉。

キャリア(Career)は日本語では「経歴」とか「経験」という訳され方をします。

その語源はラテン語のCarrariaという言葉だそうで、これは馬車などが通ったうしろに道に残る「わだち(轍)」のことです。

馬車の轍ができる場面を想像してみてください。轍は車輪が通った後ろに残ります。決して車輪の前にはできません。

キャリアの実体は、過去にあるもの。

平たく言えば、「とっくに終わってて積み上げられている在庫」なんです。

このことから「キャリアはアップしない」ということが分かりますよね。

もしも過去の経験がアップしていたら、その人は経歴を「盛った?」のかもしれません・・・。

キャリアの積み方を考えるのがキャリア・デザイン

一度積み上がったキャリアの内容は変えられません。

そこで「積み方」を考えます。

自分にとって重要なキャリア、推していきたいキャリアを見えやすい位置に積み替えて、いつでも取り出せるようにします。

さらに「この先、どんなキャリアを追加すれば、もっと輝いて見えるだろうか」と考えます。

こうしてできた、自分の理想の未来につながる戦略的なキャリアの積み方を「キャリア・デザイン」といいます。

キャリアアップという言葉がゴールを見えにくくしている

キャリアアップという言葉は、一見、ポジティブな言葉に聞こえますが、実は「私は成長したいのだ~!」と叫んでいるのと同じなのでゴールが見えません。

「どうして山に登るのですか?」と登山家に聞いて、「そこに山があるからさ~」と返ってきたときに、なんかモヤッとする、あんな感じです。

「成長して、どういう感じになりたいの?」という、その先のゴールを設定しておかないと無方向に積み上げるばかりになり、効率的ではありません。

キャリアが積みあがる過程をまとめてみました。

・すでにキャリアが積まれていて、先端に現在の自分がいる
・現在地からゴールまでに、どんなキャリアが必要か考え、計画する
・それを実行することで新しいキャリアが積み上がり、結果として成長している

キャリアは必ずあなたの通った後ろに出現します。

ゴールを定めたら、まずは「前に進むこと」を心がけてみましょう。

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