相手に合わせた言葉遣いができ、さらに、相手の意図を状況に応じて汲み取り、自分の意見を相手に失礼のないように伝える力。
それが、社会人として求められるコミュニケーション能力なのです。
就活をしていると、「コミュニケーション能力」という言葉を耳にする機会も多いでしょう。多くの企業面接で、このコミュニケーション能力を測られるわけですが、具体的にどのようなものなのか、抽象的で分かりにくいですよね。
「社会に出て必要と言われるけれど、そもそも今の自分じゃスキル不足なの?」という声があってもおかしくありません。
目次
コミュニケーション能力とは何か?
まず、コミュニケーション能力とはいったい何のことを指すのでしょうか。
「人と話すことが好きで、人見知りもしない」人はコミュニケーション能力が高いと思いがちですが、実はそうではありません。
コミュニケーション能力というのは、他人と意思疎通をとる力、相手の話を理解する力、質問に対して正確に回答する力など、様々な力を総合したものです。
ただ単に、一方的に気持ちよく話をするということではありません。
もちろん、明るくハキハキと会話をすることはとても印象の良いことです。
しかし、それだけでは足りません。
会話の中身が伴っていなければ、コミュニケーション能力が高いとは言えないのです。
相手の発言の意図をしっかりと汲み取り、自分自身の中で考えをまとめ、相手が理解しやすいように言葉を発する。これらの工程をしっかりと踏むことができる人こそ、コミュニケーション能力が高い人と言えるのです。
求められる社会人のコミュニケーション能力とは
社会人として仕事をするにあたり、コミュニケーションをとる相手や方法は学生時代と大きく異なります。
ほとんどが同年齢であった学生時代とは違い、社会に出ると幅広い年齢、バックグラウンドを持った人々と会話をすることになります。
上司や取引先の人、お客様、部署の先輩、他部署の人と、仕事で関わる人は本当に様々です。もちろん、自分が苦手だと思う人とも対峙しなくてはいけませんし、個人的な好き嫌いの感情を表すのはとても失礼です。
社会人に求められるコミュニケーション能力とは、
- 相手に合わせた言葉遣いができる力
- 相手の意図を状況に応じて汲み取ることのできる力
- 自分の意見を相手に失礼のないように伝える力
のことと言えるでしょう。
コミュニケーション能力を向上させる方法
求められるコミュニケーション能力を理解すると、「このままで大丈夫かな…」と不安になる人もいるでしょう。
自信を持てるようになるには、練習や対策が必要です。
例としては、手短に話す練習があります。
だらだらと話をするのは相手の時間を無駄にしますし、理解も得られません。
自分の考え(結論)を第一に話し、次に理由を説明することを意識すれば、聞き手が理解しやすい話し方に近づきます。
また、メールではなく電話で伝えることも効果的です。
メールだと考える時間を自由にとることができますが、電話は相手の問いに対して素早く回答しなければなりません。そのため、瞬時に相手の意図を理解し適切に答える練習ができるのです。
社会人として求められるコミュニケーション能力は、思っていたものと少し違ったかもしれません。
話すことだけが得意でも、聞くことだけが得意でもいけません。コミュニケーションは、『聴く』、『理解する』、『考える』、『話す』がセットになって初めて成り立つのです。
仕事では、年齢や立場など様々なポジションでのコミュニケーションが要求されます。面接はその第一歩です。質問の意図を捉え、的確に回答できるよう、日常生活からコミュニケーションを意識してスキルアップを目指しましょう。